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石田三成 「義は我にあり!」 [戦国]

捕らえられた石田三成は洛中を引き回され、六条河原の刑場で処刑される。

刑場に向かう三成は喉が渇き、警護の者に白湯を求める。

警護の者は白湯の代わりに、持ち合わせた干し柿を三成に差出した。

 

「白湯は用意できない。喉が渇いているならこの干し柿を召されよ」

 

三成は「干し柿は胆の毒(腹を冷やす)であるからご遠慮する」

と断る。

これを聞いた警護の者は「これから首を刎ねられるものが腹を気遣う

とはまことに笑止」と三成を嘲笑した。

すると三成は「お前らのようなものには理屈通りかもしれないが、

大義を思い、抱く本望の達成を望むものは首を刎ねられるその瞬間

まで命を大事にするものだ」と言い放った。

 

石田三成肖像画.png

 石田三成肖像画

 

慶長5年(1600年)915日午前8時、関ヶ原にて先端の火ぶたが、

切って落とされた。

 

当時、時代の気運は新たな秩序と統一を求め、徳川時代の集権体制へ

向けてカウントダウンが始まっていたが、天下をめぐる情勢は依然と

して流動的ではあった。

 

関ヶ原の決戦は日本全国の大名を巻き込んだ天下の趨勢を決定づける

まさに天下分け目の戦いとなった。

 

東軍の総大将徳川家康255万石の大大名。

豊臣家臣団の中で他を圧倒する勢力を誇っていた。

 

一方西軍の実質的な大将は石田三成。

禄はわずか近江佐和山194,000石。

 

家康はその圧倒的な勢力を背景に、恩賞を約して豊臣恩顧の諸大名の

取り込みをはかる。

家康が諸大名に出した手紙の総数は実に260通を超えるそうです。

 

一方三成は亡き太閤秀吉への恩義の名のもとに西軍勢力を結集させる。

後に捕らわれの身となった三成が、

「宇喜多秀家、毛利輝元をはじめ同心しない者を強いて語らって

軍を起こした」と語ったように、西軍は実態として三成が演出した

軍勢であった。

 

関ヶ原の決戦はわずか1日で決着をみます。

 

小早川秀秋の裏切りにより膠着していた戦局は一変し、東軍勝利に

決したと伝えられます。

 

三成は関ヶ原の戦場を落ち延び、大坂での再挙をはかります。

 

「石田三成を捕らえた者には褒美として年貢を永久に免除する」

厳しい家康の三成捜索が開始されて6日目、三成は東軍兵士に

捕らわれます。

 

冒頭の話は、捕らわれ刑場に向かう三成に残された逸話です。

 

今井林太郎氏著「石田三成」に三成最期の時をめぐる逸話が

紹介されています。

 

浅野幸長が、細川忠興が、福島正則が・・・

東軍についた大名たちは、三成が‘無用な乱’を引き起こしたことを、

敗北のあとも自害せずに逃げ延び捕縛された様を非難し、嘲笑します。

 

三成は重ねて昂然と答える。

「この度の戰は豊臣存続のため徳川殿を打ち滅ぼす義戦であった。

徳川殿打倒の機会を掴むため生き延びる事こそ大志を抱くものの道だ。

ただ討ち死にを望むは下級武者の振る舞い。自分が敗れたのは全くの

天運であった。」

 

残された逸話からは、三成の強烈な自負心がうかがわれます。

 

秀吉亡き後、多くの秀吉恩顧の大名が家康になびく情勢下で戦われた

関ヶ原決戦は、確かに石田三成のみが成しえた戦いであったと

思われます。

 

豊臣の命運を担い、戦い敗れた三成は揺るがぬ信念を抱いて

いたのでしょう。

 

豊臣政権の存続にこそ大義がある。

「義は我にあり!」

 

お読みいただき有難うございます。

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コメント 4

ヨッシーパパ

大河ドラマで真田広之が演じた三成が、印象的でした。

by ヨッシーパパ (2014-02-22 17:55) 

アナログ侍

ヨッシーパパさん
コメント有難うございます。
「秀吉」の時の三成役ですね!
「軍師官兵衛」で竹中直人はまた秀吉ですね。
by アナログ侍 (2014-02-22 19:16) 

YUTAじい

こんにちは。

ご訪問、nice! ありがとうございます。
by YUTAじい (2014-02-23 12:19) 

アナログ侍

YUTAじい さん
こちらこそ、コメントありがとうございます!
by アナログ侍 (2014-02-23 12:51) 

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